1. HOME
  2. 語りごと
  3. 巫女の言い伝え

巫女の言い伝え

古く巫女とは、神楽を舞い、祈祷を行い
占いや口寄せをする役割を担うもの

古く巫女とは、神楽を舞い、祈祷を行い
占いや口寄せをする役割を担うもの

古神道において、神を鎮める行為の中で、神を自らの身体に宿す「神降し」や「神憑り」の儀式を「巫(かんなぎ)」といいました。これを掌る女性が、巫女の発生と考えられています。巫女は、神託を得たり口寄せを行うほか、舞や占い、祈祷などに長けていた存在でした。日本神話における、天岩戸の前で舞ったとされる天鈿女命(あまのうずめのみこと)の故事に、巫女の原型が見られます。

中世以降、有力な神社では巫女による神楽の奉納が恒例となりました。また特定の神社に所属せず各地を祈祷して回った「歩き巫女」も多く存在したといいます。明治期になると、神職の補助的な立場で巫女を雇用する神社が出始め、現代においては神事の奉仕をしたり、神職を補佐する役割へと変化していきました。
 
巫女は神に仕えることから、心身ともに健康である女性とされています。息栖神社でも、ご祈祷の奉仕や授与品の頒布など、使命と誇りをもって奉仕しております。