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鳥居の存在の意

神域と俗界を区画するもの・『結界』

神域と俗界を区画するもの・『結界』

神社の入口にあり、神社の象徴ともいえる鳥居。その起源についてはさまざまで、一説には単に木と木を縄で結んだものが鳥居のはじまりといわれています。また、天照大御神が天の岩戸にこもり世界が闇になったときに、天照大御神を誘い出すために鳴かせた「常世の長鳴鳥(とこよのながなきどり)」の止まり木が鳥居の起源である説や、外国から渡来したとされる説もあります。

鳥居の構造や材質は多種多様で、六十数種類の形態があるともいわれています。大別すると、鳥居上部の横柱が一直線の「神明鳥居」と横柱が上向きに反っている「明神鳥居」に代表されます。息栖神社の鳥居は「神明鳥居」に分類されます。お越しの際は鳥居の形にも注目してみてください。

鳥居は神社だけでなく寺院にも存在します。日本には神道と仏教が融合し、一つの信仰として考えられていた「神仏習合」の時代が1000年以上もありました。その名残から神社だけでなく、寺院にも鳥居があるのです。